ミッキーマウス誕生
この記事を元に、動画を作成しました。
動画の内容はちょっと変えています。
2023年、95歳の誕生日を迎える世界的なキャラクター「ミッキーマウス」と、ディズニーキャラクターの姿形は、時代と共に大きく変遷してきました。
キャラクターがどのように変わってきたか、
・キャラクターコスチューム編
・ぬいぐるみ・グッズ編
・アニメーション編
に分けてみていこうと思います。
Mickey Mouse(ミッキーマウス) は、1928年11月18日にディズニー制作の短編アニメーション作品『Steamboat Willie(蒸気船ウィリー)』でスクリーンデビューしました。
ニューヨークのコロニー劇場で初公開されたことにより、ニューヨーク出身になるそうです。
ウォルト&アブ・アイワークスによる「蒸気船ウィリー」のスケッチ👇
1930年代 ミッキーマウス・Clubのイベント
スクリーンデビュー後、まだディズニーランドの構想もない時代のイベントです。
1930年代始めの『ミッキーマウス・Club』のイベントで、ミッキーのお面を被って記念撮影。
2階席もびっしり埋まってます。
現代なら、間違いなくミッキーの「耳」の帽子が配られるでしょうが、この時代は顔全体の「お面」ですね。じっくりと見ていたら、Guy Fawkes mask(ガイ・フォークス・マスク) に見えてきて怖くなりました。
ミッキーマウス キャラクターコスチューム編
ここからは、キャラクターコスチューム(着ぐるみ)がどのように変化していったのかみていきます。
1930年代
本物?と聞きたくなるクオリティです。
1955年 米ディズニーランドオープン時期
1955年 カリフォルニアのディズニーランド開園時のミッキーマウス&ミニーマウスです。
何もかもが衝撃的!
チーク・唇・目の間にペンで塗ったようなラインが怖いし、黒目も適当過ぎです。普通の白手袋をしています。※顔にあるラインは、中の人が空気を取り込み通気性を高めるためのものでした。
怖いだなんて言ってごめんなさい。
次も、ディズニーランド開園時の写真です。
初期の『ディズニー・オン・アイス』。
ダンボもピノキオも、言葉にできない不気味さを感じます。
右奥のセットの絵も見てください。
お祭り屋台の暖簾で、たまに見かけるイラストのキャラっぽくないですか?
あれは、完全にバッタもんですが、これは1955年の公式の絵です。
ピノキオの背が高い!
1958年 ふしぎの国のアリス
1958年6月14日 ディズニーランドに『ふしぎの国のアリス』アトラクションオープン時の写真です。ミニーマウスのアイライン?まつげ?に、口紅がケバすぎです。
眉毛が足されています。
それとこの写真では、よく分りませんが、白ウサギの後頭部が少し出ています。
1960年
顔の部分が、だいぶ立体的になりました。
その分、頭の比率が大きいですね。
頭の部分が、とても重そうに感じます。
ちなみに1961年頃、ウォルトはキャラクターデザインに満足していませんでした。
1962年に、頭と身体の比率が均等になるように改良されます。
1966年8月
そこから、4年後1966年10月に、やっとウォルトの満足するコスチュームデザインに改良され、この歴史的な写真が撮影されました。
この年の12月には、ウォルトはこの世を去ります。
1970年
1970年 ディズニーランドのメインストリートUSAで、サマータイム時間に合わせて時間を1時間進めている写真です。ミッキーマウス以外のキャラクターも、現在の姿に近づいてきています。
1980年
1980年のポストカード。違和感ない姿です。
1990年代~現在の姿
やっと、見慣れたデザインになってきました。
1992年7月27日 ディズニーランドパリを訪れたMJとミッキー&ミニー👇
目を動かし喋るミッキー
2010年から、目を動かし喋るミッキーが登場します。
もう12年も前からなのですね。このようなすごい技術のおかげで、親しみのあるキャラクターになりました👇
この技術は、音声を口や目の動きに同期して変換する Audio Synchronization Unit(オーディオ・シンクロナイゼーション・ユニット)が使用されています。
出典: 『How do people wearing Disney mascots blink their eyes and talk?』より
ソフトウエアが受信した信号を翻訳し、音声フィードを分割して、音声の動きを活性化します。
分割されたサウンドフィードのもう一方が再生され、ゲストがそれを聞くことができます。
これは、リモートで行なわれています。
※公式情報ではありません。
ぬいぐるみやグッズ編
ここからは、ぬいぐるみ・グッズの変化をみていきます。
1929年の短編アニメーション映画『Mickey’s Choo-Choo(ミッキーの汽車旅行) 』
この映画から生まれたハンドカーのおもちゃが大ヒットします。
ミッキーとミニーがハンドカーを操る姿は、ライオネル社(アメリカの鉄道模型業者)の玩具に。
ミッキーは “ライオネルを救ったネズミ “と呼ばれるほど、ライオネル社は大きな利益を得ました。
1934年にウォルト・ディズニー・カンパニーと契約を結び、ミッキーマウスの手押し車を販売。わずか4カ月で25万台を売り上げる。この手押し車のおかげで経営不振を脱することに成功。このため当時の新聞に「ミッキーマウス、倒産企業を立て直す」と報道される。
出典: Wikipedia 『ライオネル』より
このミッキー&ミニーは、愛嬌があってかわいいですね👇
それに対して。
1930年代の木彫りです。
これは…。本当にミッキーマウスなのでしょうか?
指が5本あり、ひげを生やしています。
歴代のミッキーグッズの数々に囲まれて👇
アニメーション編
ここからは、アニメーションの歴史をみていきます。
『…すべては一匹のねずみから始まった…』
「君に決めた❗️」
希少な1933年製ミッキーマウスの鉛筆テストです。
ウォルト・ディズニー自身が制作した、当時の唯一の現存する映像。
必見です👇
ネコにネズミのレクチャー。
ユーモア溢れる一枚ですね👇
1939年 デザイン変更
1939年制作の短編アニメーション『The Pointer(ミッキーの猟は楽し)』から、キャラクターデザインの変更をします。
肌色と白目のある瞳に変更👇
変化の推移がよくわかります👇
ミッキーマウスの声
ウォルト本人がミッキーマウスの声を担当していた時期があります。
1928~1946年まで。
あの甲高い声は、ウォルト考案だったのですね。
新 ミッキーマウス
最近、ミッキーマウスの声担当の方が変わりました。
新しい声は、Bret Iwan (ブレッド・アイワン氏)が担当します。
いつも笑顔を絶やさないブレッドさん。好感が持てます。
番外編 サンクスギビング・パレードのミッキーマウス
ここで、番外編。
ニューヨーク出身のミッキーマウスが、故郷に錦を飾ります。
スクリーンデビューから6年経った、ミッキーマウスはこのパレードに参加しています。
サンクスギビング・パレードについて👇
『Thanksgiving(感謝祭)』の歴史は古く、1621年にアメリカの先住民と入植者がお祝いしたとされています。
現代の感謝祭は、普段離れて暮らす家族や親戚が集まり、ターキーなど豪華な食事を頂く習慣に変化しています。
日本のお正月に似た感じでしょうか。
全米で最大規模の感謝祭パレードは、1924年に始まったニューヨークの「メイシーズのサンクスギビング・パレード」です。
1934年のサンクスギビング・パレード。
パックマンのような目、丸い手、ピノキオのような鼻のミッキー👇
1970年代初めにも登場しています👇
まとめ ミッキーマウスの変化
1990年代のキャラクターデザインしか知らなかったので、正直ここまで変化してたとは驚きです。
1960年代までのキャラクターは、今では考えられないような形状?をしていました。
世界のディズニー、世界のミッキーマウスでさえも、手順を踏んで一歩一歩成長してきた過程があることに、親近感が湧きました。
いきなりの大成功、なんてことはあり得ないのですね。
左から3個目までは、バッタもんと間違えられがちなミッキーマウスです。
しつこいですが、どれも、ディズニー公式の100%本物のミッキーです👇
でもやっぱり初見は、2段目のツイートのような驚き方になるのが普通ですね👇
2024年にミッキーマウスの著作権が失効します
EPCOTのメインギフトショップでは、1928年の漫画「The Gallopin’ Gaucho」をモチーフにした洋服が販売されています。
65ドルで販売中。