タッチ・ザ・スカイ「メリダとおそろしの森」より
メリダが森で愛馬に乗り、駆け回るシーンで流れます。
メリダの自由奔放な性格がよく表現されている曲です。
映画自体のテーマは、自分の心と向き合い葛藤をしながらも成長していく物語です。
花火ショー「Happily Ever After」でも
マジックキングダムの花火ショー「Happily Ever After」でも第二章の部分でこの曲が使われています。
日本ではあまり人気がないかも知れませんが、海外で「メリダ」は大人気です。
「タッチ・ザ・スカイ」の歌も同様に人気があり、多くの観客が一緒に歌っていました。
英語歌詞と日本語訳はこちらからどうぞ👇
こちらの記事では花火ショーについて触れています👇
Julie Fowlisさんについて
使用楽曲はJulie Fowlis(ジュリー・ファウリス )さんのTouch the Sky
スコットランドのフォークシンガーである彼女の歌声が大好きです。
ディズニーは映画の曲の雰囲気に合わせた歌い手の人選がずば抜けてますね。
この曲をJulie Fowlisさんが歌っていなければ彼女を知らないままの人生でした。
2017年のアルバムです👇
下の動画のバージョンもぜひ聴いてみてください。
映画バージョンとはまた違ったスコットランドの音楽が耳に心地よく響きます。
余談ですが、彼女が着ているフロックコートはサンドラ・マレーの伝統的なスコットランドタータンチェックの洋服でとても似合っていて素敵です。
日本人はわりとタータンチェックが好きな民族だと思うのです。
それなので、サンドラ・マレーの洋服・カバン・ハンカチなどの小物を日本人用にアレンジして日本限定で販売すれば絶対に売れると思います。
古ノルド語によると
ちなみに「skyー空」と言う英単語は、古ノルド語(古北欧語)の「cloudsー雲」が由来とされています。
”Touch the sky”は直訳すると「空に触れる」ですが緻密に計算されたディズニー作品ならではのテイストで、もしかしたら「雲に触れる」というニュアンスも含んでいるのかもしれません。
偶然にもウォルトの祖先が住んでいたフランスの地域(下の地図の黒い囲み部分)で話されていた言葉なのです。
10世紀初頭における、古ノルド語および近縁の言語が話されていた地域の概略図。
古東ノルド語 はオレンジの分布👇
スコットランド民謡といえば
スコットランドの誰もが知っている有名な曲といえば「蛍の光」(オールド・ラング・サイン)でしょう。
「オールド・ラング・サイン」とはスコットランド語で「はるかな昔」と言う意味です。
スコットランドの民謡(原曲)は、「旧友と再会した日に楽しかった昔からのことを思い出す情景」と「再び会える日を願う明るい雰囲気が漂う」内容の歌詞なのです。
本場のスコットランドはもちろん、イギリス全土やアメリカでは、新年が明けた瞬間や誕生日、結婚式など、おめでたいことがあったときのパーティーの締めにみんなで合唱します。
日本の三本締めに近い感覚だそうです。
最近ではイギリスがEU離脱案を正式承認したときに、この歌を歌っていたニュースを見かけました。
別れを惜しむだけでなく「また会いましょう」と送り出す気持ちが込められているようでした。
ウォルトディズニーワールドでは新年になる瞬間に、この曲がかかりみんなで大合唱してました。
今まで別れの曲だと思っていたので、嬉しそうに歌う姿を見て不思議な気持ちでした。
日本の「蛍の光」は
実は「オールド・ラング・サイン」に日本語の歌詞をつけたものが「蛍の光」なのです。
「別れ行く」と1番の歌詞にあるように、紛れもない”別れの曲”ですよね。
日本では、卒業式・大晦日のディズニーリゾートなどで歌われています。
これを聴くと「節目が来て終わってしまう感」に駆り立てられ、もの悲しい気持ちになるはずです。
明治14年、小学唱歌集初級編の教科書に収められていたのが「蛍」。
これが後に「蛍の光」になります。
当時はピアノ自体が高価で普及していなかったので、胡弓や筝が伴奏の主流でした。
明治30年代に卒業式の定番曲となります。
歌詞の「窓の雪」や「書よむ月日」などが学校を想像させる理由からだそうです。
お祝いと別れ。同じメロディーなのに歌詞が全然違うとは、なんとも面白いですね。
引用元 NHK Eテレ「ららら♪クラシック」より
閉店間際にかかるのは「蛍の光」ではない
スーパーやショッピングセンターや公共施設の閉館間際によく耳にするあのメロディー。
あの曲は「蛍の光」ではなく「別れのワルツ」というタイトルがついています。
歌詞のないメロディーは、1940年公開のアメリカ映画 Waterloo Bridge ” (「哀愁」)の劇中で主人公の男女がクラブで閉店間際に踊ったダンスの曲として有名になりました。
「オールド・ラング・サイン」を三拍子のワルツに編曲したものです。
そして、日本に映画が上映される際に、サントラ盤のような形でレコード化されたものを、私たちは閉店間際に耳にしているのです。
クラブで「オールド・ラング・サイン(蛍の光)」の3拍子版が演奏され、ヴィヴィアン・リーとロバート・テイラーが曲に合わせて踊り、キャンドルが1つずつ消されていく場面がある。この楽曲のアレンジは原盤が存在しないため、後に日本国内でレコード化される際は、「ユージン・コスマン」名義で古関裕而が採譜・アレンジし「別れのワルツ」という題で発表されている。
出典: Wikipedia 『哀愁』より
最初にアメリカで上映された時にはアレンジした原盤がなかったのですね。
昔はサントラ盤などなかったのでしょうか。
結局、「別れのワルツ」は「オールド・ラング・サイン」のアレンジのアレンジ版と言うことになりますね。
子供の頃から、勝手に「蛍の光」だと思い込んでいました。
「別れのワルツ」の編曲者である古関裕而氏は絶対音感の持ち主で、ほかにも多くの素晴らしい作品を世に送り出しています。
3拍子で足早に
「別れのワルツ」は3拍子です。
私たちが普段からよく聴いているのはほとんどが4拍子。
それまで、店内で流れていたBGMが急に3拍子のリズムに変わり、脳が反応してリズミカルに動けるようになり、足早になる効果があるようです。
だから、「別れのワルツ」を聴くと「せきたてられる感」が強くなるのでしょうか。
脳や体の反応をうまく使い、心理的に行動を促しているのですね。
さいごに
知らず知らず、ほぼ毎日のようにスコットランドの音楽に触れていたとは。
日本人に合う曲調なのでしょうね。同じ島国だからでしょうか。
無印良品の店内で流れているBGMにもスコットランドの音楽があります。
心が穏やかになり、耳心地がよいし、なんとなくオシャレな感じもしまよね。
もっと、いろいろなスコットランドの音楽がフィーチャーされて欲しいです。