スペースシップ・アースとは
ウォルトディズニーワールド エプコットのアトラクション
『スペースシップ・アース』について解説いたします!
・エプコットを象徴する、球体の建物に中にあるアトラクション。
・1982年10月1日オープン。
・スポンサーはSiemens。
・各シーンの音楽がその時代に合わせたスタイルと楽器で構成されています。
・音楽はソアリンと同じく、エミー賞を10回受賞しているBruce Broughton氏。
63人のオーケストラと24人の合唱団を指揮しています。
・2人乗りのライドに乗り込むと、前面のタッチパネルでどこからきたのかを地図上で答えます。次に顔写真を撮られます。
・日本語の解説あります。
・タイムマシンに乗り約3万年間の人類文明発展の歴史を追う、学びの体験学習アトラクションです。
・約15分間と長め。暑い日や雨の日は最高です。
・2020年5月に閉鎖し、2022年のエプコット40周年記念にリニューアルオープンの予定でした。しかし、コロナウイルスによる影響で計画が大幅に変更され、今の所、閉鎖の予定は未定となっています。
引用 https://disneyworld.disney.go.com/attractions/epcot/spaceship-earth/
スペースシップ・アース(球体)について
エプコットと言えば、この球体ですよね。この球体の中にあるアトラクションが「スペースシップ・アース」です👇
・球体の高さは約55メートル(ビル18階相当の高さがあります)。
・大きさや形状が異なる三角形のアルミニウムパネルを954枚貼り合わせてできている。
アルミニウムパネルが貼られる前の貴重な画像です👇
各時代を旅します
アナウンスに沿って、各時代にいる「オーディオアニマトロニクス」の役者達(ウォルトの言葉を借りています)の演技を見ながら進みます。祖先が作り上げた歴史を勉強していきましょう。
オーディオアニマトロニクスについての記事はこちら👇
序章 原始人の石器時代
マンモス相手に槍と石で戦う石器時代のシーンから始まります。
①15000年前
約15000年前の洞窟👇
当時の知識や知恵などを、洞窟の壁に記録として残しました。
しかし、その場所から移住をするときに、その記録は持って行けないという問題が発生します。
②古代エジプト
石器時代の教訓から、記録に残したり、デザインをスケッチしたりする方法を考え出します。
「Papyrus / パピルス(紙のような物)」を発明しました。
これで、持ち運びが可能となる記録媒体が完成。
文明の大きな一歩となりました!
しかしながら、残念なお知らせも。
税金関係も、しっかり記録されるように。。。
それぞれの文化毎に、文字の形態が違っていたので、お互いに読めないと事態となりました。
そこで、「Phoenicians(フェニキア人)」が問題を解決してくれます。
簡単で一般的なアルファベットを作り出します。
今の言語(英語)はフェニキア人のおかげで成り立っているのです。
③古代ギリシア
古代のギリシャ人は未来に素晴らしい功績を残してくれました。
公立の学校を設立したのです。
「数学」という非常に好奇心を駆り立てる学問を教え始めます。
今日において、「数学」はハイテク技術により私たちを支えてくれています。
④ローマ帝国
ギリシャ人の教訓を生かし、ローマ人は強力な帝国を築きました。
軍隊を移動させるために、世界各地に道路を整備したのです。
更には、最初の「ワールド・ワイド・ウエブ(WWW)」を構築します。
現在、私たちを未来へ導いてくれている原型の発明です。
しかし、時代を変える大きな事柄が発生します。
ローマ帝国が陥落。
エジプトの偉大な「アレキサンドリア図書館」の大火災が起き、消失してしてしまいます。
私たちの学問の多くは焼失し、永遠に失われてしまった。。。
みな、そう考えていました。
「アレキサンドリア図書館」の大火災のシーンでは、木や紙を燃やしたような香りがうっすらとしてきます。
中には、キャンプファイヤーを思い出すと言う人もいました。
⑤中東の図書館で
奇跡的に、本の一部はアラブ人とユダヤ人の学者により守られ、中東の図書館に蔵書として所蔵されていることがわかりました。
世界初の「バックアップシステム」と呼べるでしょう。
本は保存され、私たちの未来の夢も保存されていました!
⑥ルネサンス時代
一方、ヨーロッパでは、僧侶達が延々と手書きで本を記録していましたが、それも変わりつつありました。
1450年、グーテンベルクが持ち運び可能な印刷機(プリンター)を発明します。
今では、知識は新しい本のように素早く移動可能になりました。
活版印刷技術の父 ヨハネス・グーテンベルク👇
ところで、彼の名前聞いたことがありませんか?
私は「おー!」と叫んでしまいました。
なぜなら。。。
このブログでお世話になっている「WordPress」のブロックエディターの名称が「グーテンベルク」と言います。
なんと、活版印刷技術発明者のヨハネス・グーテンベルク氏が由来となっていたのですね。
本を読めば、あらゆる分野で未来を創造することが簡単になり、
私たちが「ルネッサンス」と呼ぶ驚異的なイノベーションの爆発が起きたのです。
ミケランジェロ「システィーナ礼拝堂」👇
わかりにくいのですが、「隠れミッキー」があります👇
華やかなルネッサンス時代の彫刻👇
⑦19・20世紀の発明の時代
「ハレルヤ」の歌声が流れてきます。
✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨
本はその始まりに過ぎないようです。
今や、通信技術は未来に向かって突き進んでいます。
世界中の人々がかつてない速さで、人生の最も重要な瞬間を共有しているのです。
「申し訳ございません。ただいま電話は大変混み合ってございます。しばらくお待ちください。回線が空き次第お繋ぎいたします。」
電話交換手の女性達👇
「ジェシー・オーエンスがベルリンオリンピックで男子短距離・跳躍種目のそれぞれに優勝し、4冠を達成!」
(1936年8月)
家族で「アポロ月面着陸」のテレビ中継を見ている👇
ここの壁にも「隠れミッキー」があります👆
月に人を送り出すためには、人間ではなくコンピューターが話す、新しい言語を発明しなければなりませんでした。
それは最初、非常に高価なものでしたが、私たちは可能性を見いだしました。
このような素晴らしい機械を誰しもが、自分の家に持つことができたならどうでしょうか?
問題は、当時のコンピューターは家と同じくらいの大きさでした。
それを解決してくれたのが、カリフォルニアの とあるガレージで、未来を切り開くことに情熱を燃やす若者達です。
コンピューターの力を、すべての人の手に届けました。
カリフォルニアのガレージでアップルの共同創業者のひとりであるスティーブ・ジョブズ氏?がパソコンを開発している👇
私たちは同時に、何十億もの相互作用を伴う、スーパーネットワークを構築しています。
そして再び、新しい「ルネッサンス」が始まろうとしているのです。
⑧3万年のタイムトラベルを終えて
3万年のタイムトラベルを経てたどり着いたのは、まさにグローバルコミュニティの未来が形作られようとしています。
この「スペースシップ・アース」の。。。
宇宙空間から地球を眺めます。
ゲストの乗ったライドが180 度回転し地上へ降り始めます。
(これが結構楽しいです。)
前面のタッチパネルの簡単な質問に答えて行きます。
もちろん日本語あります。
最初に撮った顔写真を使い、自動で未来のアニメを作成してくれます。
ライドを降りると、巨大地球儀のモニターで自分や他のゲスト達が、どこから来てどんな未来になるかを見ることができます。
写真を撮れるので記念になりますよ。
さいごに
アメリカ人が学ぶであろう「歴史」を簡単にタイムトラベルで体感できてとても興味深かったです。
ディズニーの要素は全くないアトラクションです。
隠れミッキーは、ちょこちょこありますが。
時間をかけて日本から訪れて、わざわざこのアトラクションに乗る人はそう多くないと思います。
YouTubeの動画も、他のアトラクションに比べて断然少ないです。
私は乗ってみて、楽しかったです。時間がある方にはオススメです。
近々、リニューアルの予定があるようなので、このストーリー展開はもう見られなくなるでしょう。
何年か経った後に、昔のライドはこんなだったんだと思い出に浸れるよう書き記せてよかったです。
おまけ
スピーカーが、カゴの中に隠されていました👇
6Kで映像がきれいな動画です👇
EPCOT Spaceship Earth FULL RIDE – Filmed in 6K! Walt Disney World Orlando Florida 2020