ウォルト・ディズニー・ワールドの高級住宅街 Golden Oak(ゴールデン・オーク)について

Four Seasons Orlando hotel at Walt Disney World Walt Disney World
Inside the Magic Four Seasons Orlando hotel at Walt Disney World
スポンサーリンク
スポンサーリンク

WDW内の超高級住宅街のゴールデン・オーク

Golden Oak(ゴールデン・オーク)』はフロリダ州レイク・ブエナ・ビスタにできたウォルト・ディズニー・ワールド敷地内の超高級住宅街の名称です。

敷地入口の看板。かしの木の真ん中が「隠れミッキー」になっています👇

WDI(ウォルト・ディズニー・イマジニアリング)が設計。
ゴールデン・オーク・リアリティ(ディズニーの子会社)が所有・運営。

まるでパーク内に住居があるかのような、素敵すぎる住宅街がゴールデン・オークなのです。
実際、敷地内に居住区があるので、不動産広告のキャッチコピー的に表記すると
ウォルト・ディズニー・ワールドに住まう」感覚でしょう。

場所は、この地図の右上の『フォー・シーズンズ・リゾートホテル』の右横(白い空白部分)です。
マジック・キングダムまでは車で約10分👇

ウォルトディズニーワールドの地図

グレー色の土地のほとんどが「ゴールデン・オーク」の敷地です👇

各パークまで車での所要時間

・マジック・キングダム 約10分
・エプコット 約7分
・ハリウッドスタジオ 約11分
・アニマルキングダム 約15分
・ディズニー・スプリングス 約7分

とても便利な場所にあります。
パークで一日中遊び、疲れて家に帰っても、夢から覚めることのない生活を毎日送れることでしょう。

また、オレンジ郡の公立、私立の幼稚園・小学校・中学校・高校や、病院、スーパーなども近くて便利です。

ゴールデン・オークの名前の由来

ゴールデン・オークの名前について。
ディズニーとABC(American Broadcasting Company)の、共同スタジオ名が関係しています。

今から、約67年前の1955年頃、ウォルト・ディズニー・スタジオは、カリフォルニア州サンタクラリタ市のプラセリタ・キャニオン道路沿いの牧場の一部を借ります。
そこで、テレビシリーズ『ミッキーマウス・クラブ』の「The Adventures of Spin and Marty」シリーズの撮影をしました。

スピン&マーティーの冒険」シリーズ👇

借りた牧場は、『Rancho San Francisco』の土地の一部でした。

Rancho San Francisco(ランチョ・サンフランシスコ)牧場』の名前の由来👇

1842年3月9日、フランシスコ・ロペス氏(40歳)は、Placerita Canyon(プラセリタ・キャニオン)にある姪の牧場で手伝いをしていました。
お昼になり、かしオーク)の木陰で休憩し、うたた寝してしまいます。
そのとき、金塊(ゴールド)の上で浮かんでいる夢をみます。
目を覚ましたロペス氏は、小川を渡り、林の中の玉ねぎをナイフで掘り起こしたところ、土壌に金塊を発見したのです。

と言う、都市伝説があります。
しかし、カリフォルニアの公式な歴史文書にも、ロペス氏の夢物語が記録されています。

ロペス氏が昼寝して「ゴールド」のお告げを夢見た『ゴールデン・オーク・ツリー黄金の樫の木)』👇


これは、1848年頃から始まった「カリフォルニアのゴールドラッシュ」よりも約6年も前の話です。

https://scvhistory.com/scvhistory/signal/coins/worden-coinage1005.htm


そして1959年、ウォルト・ディズニー・スタジオはこの土地を30万ドルで購入し、名前を『Golden Oak Ranch(ゴールデン・オーク 牧場)』に変更。
ちゃっかり、ロペス氏の夢物語に乗っかってますね。

その後も土地を買い続け、現在では約900エーカーほどまで拡張しています。
映画やテレビの撮影が頻繁に行われるようになり、牧場にはさまざまなセットが追加されていきます。

・湖にかかる屋根付き橋
・農家
・田舎道
・森林地帯
・小川
などなど。

しかし、2013年に名称を『Golden Oak Ranch』から『Disney | ABC Studios at The Ranch』へ変更しました。

市街地のセットも、どんどん追加されていきます。

公式HPより抜粋👇

ディズニーとABCスタジオは、ゴールデン・オーク・ランチに2つの最新の野外撮影場所を建設しました。
42店舗のビジネス街は、すべて映画製作者を念頭に置いて建設。
真っ直ぐで水平な屋根のラインは、CGI(実写とCGを組み合わせる技術)の背景を簡単に作ることができます。
また、建物のレイアウトは、特定の建物を撮影するとき、他の建物をシーンから除外することができる仕組みになっています。
さらに、1920年代のシカゴから現代のニューヨークまで、あらゆる時代や都市を撮影することが可能です。
(ざっくり日本語訳)

https://goldenoakranch.com/the-golden-oak-ranch-now-has-two-back-lots/

市街地からだいぶ離れているので、爆破シーンなどの騒音系の撮影も可能です。

Marvel’s Agents of S.H.I.E.L.D.(エージェント・オブ・シールド)で使われたシーンはここ👇

ウォルト・ディズニー本人も大いに関わった、カリフォルニアのウォルト・ディズニー・スタジオの初期の名称である『ゴールデン・オーク・ランチ』に敬意を示し、オーランドの高級住宅街は『ゴールデン・オーク』と名付けられました。

Four Seasons Orlando hotel at Walt Disney World
Inside the Magic Four Seasons Orlando hotel at Walt Disney World

ゴールデン・オークの豪邸

まるで、映画のセットのような広くてうっとりするような、素敵な家が建ち並びます。
主に、トスカーナ地方、ベネチア地方などの地中海様式の建築が特徴です。

おうち見学ツアー👇

ホテルのコンセプトルームのような部屋が、夢のマイルームに👇

Summerhouse(サマーハウス)

サマーハウスは、ゴールデン・オーク敷地の中心に位置する、住人専用のクラブハウスです。
広さ1,500㎡で、イタリアのトスカーナ地方にある別荘をイメージして建設されました。
パークと同じような、換気システムが完備されていて、様々な香りの仕掛けがあります。

コンシェルジュが24時間対応していて、住民はここで様々なサービスを受けられます。
他にも、
・レストラン
・ラウンジ
・ゲームルーム
・プール
・フィットネスクラブ
・ファイヤーピット
・ファミリールーム
・会議室
などの施設もあります。

また、会員限定のイベントも頻繁に行なわれています。

プライベート・レストラン

サマーハウスには、3つのレストランがあります。
レストランの名前は、『ゴールデン・オーク・ランチ』で撮影されたディズニークラシック映画から名付けられました。

Bolton’s(ボルトンズ)

1968年の映画『The horse in the gray flannel suit』の主人公Bolton(ボルトン)から名付けられました。

家族で楽しめるダイニング。映画に出てくる農家をイメージして建てられています。

Markham’s(マーカムズ)世界中の料理が楽しめるダイニング。

主人公マーカムの名前が付けられました。

1942年の「Marty Markham(マーティ・マーカム)」は ローレンス・エドワード・ワトキンの小説で、ディズニーの連続ドラマ「Spin & Marty(スピンとマーティ)」の原作となった作品。
金持ち孤児のマーティは、貧しいながらもトリプルR牧場で、いちばんの運動神経と人気を誇る少年、スピン・エヴァンスと友達になる。

Tyler’s Lounge(タイラーズ・ラウンジ)カクテルが楽しめるラウンジ。21歳以上専用。

1960年の映画『Toby Tyler(トビー・タイラー)』の主人公タイラーから👇

ゴールデン・オークの会員サービス

ゴールデン・オークの住人は、ゴールデン・オーククラブの会員になることが義務化されています。

年会費のあれこれ👇

・ホームオーナーズ協力金 5,100ドル
・ゴールデン・オーク・クラブ会費 15,000ドル
・メンテナンス料 2,550ドル


会員特典の一部をご紹介。

・5年間有効の年パスを4枚贈呈
・ディズニー・パーク&イベント限定チケットの用意
・パークへの送迎
・プライベートVIPツアー
・ダイニングの予約
・スパの予約
・ゴルフ場の予約
・食料品の買い出し
・イルミネーションの取付け
・メンテナンス
などなど。

専任のスペシャリスト(キャストメンバー)が、会員の個々のニーズに応えてくれます。

ゴールデン・オークのエリア

現在、7つのエリアで構成されているゴールデン・オーク

ゴールデンオークのエリアは、さまざまな時代の建築に特化しています。
それぞれ、エリアの名称は、ディズニーの歴史と関係があります。

 Carolwood(キャロル・ウッド)

風光明媚な風景の中で、最北端の飛び地にあるキャロルウッドエリア。

1950年、自宅の裏庭で「Carolwood Pacific Railroad」の制作に取り組むウォルト・ディズニー。
写真の奥に見える納屋は、仕事がない午後の時間を過ごした場所。

鉄道オタクのウォルトが、自宅裏庭に作った「キャロルウッド・パシフィック鉄道」から名付けられました。

 Kimball Trace(キンボール・トレース)

Kimball Trace(キンボール・トレース)エリアも、サマーハウスと同様に、緑豊かなイタリア・トスカーナの田園地帯をイメージしています。

キンボール・トレースは、ディズニーのアニメーターで「ナイン・オールドメン」のメンバーである、Ward Kimball(ウォード・キンボール氏)にちなんで名付けられました。

キンボール氏が描いたキャラクターたち👇

 Kingswell(キングスウェル)

キングスウェルエリアは、樫の木の並木道が美しく整備されています。

Kingswell(キングスウェル)は、1923年にウォルトと、兄のロイが『Disney Brothers Cartoon Studio』を設立した通り名が「Kingswell Avenue」です。

 Silverbrook(シルバーブルック)

橋の向こう側に位置し、自然保護地域とウォーターフロント近くにあるシルバーブルックエリア。
19棟の豪邸が建ち並びます。

ここも、ウォルト・ディズニーが、最初に設立したアニメスタジオにちなんで名付けられました👇

 Marceline(マーセリーン)

マーセリーンエリアは、ウォルト・ディズニーが、少年時代を過ごしたミズーリ州の想い出深い街の名前です。
緑豊かな風景が美しく、静けさと懐かしさを感じるエリアでもあります。

The Cottages at Symphony Grove(シンフォニーグローブのコテージ)

2つのエリアで構成されています。
Symphony Grove
緑豊かな庭園と装飾されたフェンスに囲まれたドライブウエイに現代的な建築スタイルの邸宅が並ぶ。

The Cottages at Symphony Grove
モザイクのように配置された建築スタイルに魅力的な邸宅が並びます。

ウォルト・ディズニーの短編アニメ『Silly Symphonies(シリー・シンフォニー)』から名付けられました。

Four Seasons Private Residences Orlando(フォー シーズンズ プライベート レジデンス オーランド)

フォー・シーズンズ レジデンスは、フォー・シーズンズ・ホテルと提携したアメリカ初の一戸建て住宅です。
他のエリアの戸建てとは、ひと味違う贅沢なサービスが受けられます。

フォー・シーズンズ・ホテルのゴルフコース、テニスコート、プール、フィットネス、スパ、6つのレストランなどの施設利用が可能です。

5つ星のリゾートホテルのサービスが受け放題。

各住宅には、ランドリー、ドライクリーニング、ホームスパなどのサービスが標準仕様です。
また、ケータリング用の第2キッチンが完備してあり、フォー・シーズンズのスタッフが設営、サービス、撤去までしてくれるので、ホームパーティーが簡単に開けます。

※別途年間25,000ドルの管理費がかかります。

さいごに感想

2022年6月現在で、確認できた不動産屋の情報では、入居可能な家は4軒しかありませんでした。
全体で約450棟もある豪邸の中で、たったの4棟!
ほぼ完売しているのですね。
価格は広さ、年数で幅はありますが、4,800,000~16,385,000ドルです。

まだ、建設予定地が2カ所あるので、更にエリアの拡充がされるはず。
今度は、どんな名称のエリアができるか楽しみです。

建設すればするだけ、飛ぶように売れると思います。
アメリカの富裕層が多いのは知っていましたが、ここまですごいとは思いもしなかったです。

ニューヨークやシカゴなどの、冬が寒い地域で暮らす富裕層が、老後は温暖な場所で過ごしたいと移住してくるパターンが多いのかなと、勘ぐってみましたが実際のところはわかりません。

単に、世界中に存在する豪邸のカテゴリーに収まらず、ディズニーの世界が十二分に堪能できるのが素晴らしいですね。
ウォルト・ディズニー・ワールドに住まう」発想は、ファンなら誰でも一度は考えることでしょう。
それを具現化したのが『ゴールデン・オーク』です。

東京ディズニーリゾートでも、オリエンタルランドが経営する、一戸建てやマンションがあれば即完売でしょうね。

タイトルとURLをコピーしました