愛されディズニーキャラクターのオレンジバード

Little Orange Bird Walt Disney World
Steven Miller Little Orange Bird
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オレンジバード・ウォール

この記事を元に動画を作成しました。
動画の方が内容は濃いです。
ぜひご覧ください👇

2019年9月、ディズニー・スプリングスに新たな「映えスポット」が登場しました。

オレンジバード・ウォール
ディズニー・イマジニア達が、1週間をかけて手描きしました。
道路沿いで見かける、ビルの上の看板のような雰囲気を出したそうです。

オレンジバードについて

フロリダ産の柑橘類をPRするために誕生したオレンジバード。
親しみやすい小さなディズニーキャラクターです。
話すことも歌うこともできないオレンジバードは、代わりに「吹き出し」でコミュニケーションを取ります。頭の中の考えを「吹き出し」で相手に伝えるのです。

ウォルト・ディズニー・ワールドをオープンする前の、数年前からアトラクションのスポンサーを探していたディズニー社は、地元のフロリダ州委員会に目を付けます。

1969年10月、Florida Citrus Commission(フロリダ柑橘類委員会)とディズニー社は、300万ドル・10年間の契約を交わしました。
その見返りに、ディズニー社はオレンジバードのキャラクターマスコットを制作します。
※ウォルト・ディズニー本人と、オレンジバードの関わりはありません。

そして、1971年のマジック・キングダム開園時からマスコットキャラクターとしてオレンジバードは、
アドベンチャーランドのサンシャイン・ツリー・テラス「Tropical Serenade Show(トロピカル・セレナーデ・ショー)」→現在の名称は「Walt Disney’s Enchanted Tiki Room(ウォルト・ディズニーの魅惑のチキルーム)」で活躍します。



ちなみに、サンシャインツリー・テラスに隣接する建物には、開園当時、フロリダ柑橘類委員会の関係者や家族が利用出来るVIPルームがあったそうです。

現在の「サンシャインツリー・テラス」では、軽食、ドリンク、大人気のCitrus Swirl(シトラス・スワール)などのソフトクリームやフロートを販売しています。

気温の高いオーランドでは、さっぱりして最高のソフトクリームです。
この壁画との写真は「映え」ですね。

ドール・ホイップについて記事を書きました👇

ウォルト・ディズニー・ワールドの隠れオレンジバード

トレーダー・サム グロッグ

ディズニー・ポリネシアン・ビレッジ・リゾートホテルのダイニングレストラン『Trader Sam’s Grog Grotto(トレーダーサム グロッグ・グロット)』(20時以降はバーになる)には、「隠れオレンジバード」が!
Maori Tales and Legends(マオリ神話)』の本の上にちょこんと乗っています。

Orange Bird
Credit: Disney Parks Blog

マウス・パシフィック

ミニーが登場する、シャーマン兄弟の映画『Mouse Pacific(マウス・パシフィック)』に「魅惑のチキルーム」上空を飛ぶオレンジバードの姿が👇(現在はもうありません)

ジャングル・ナビゲーション・スキッパー・キャンティーン

マジックキングダム アドベンチャーランドにあるダイニング「Jungle Navigation Co. LTD Skipper Canteen(ジャングル・ナビゲーション・スキッパー・キャンティーン)」店内のジャングル・ナビゲーション社のライブラリーには、『Native Orange Birds of the Southeastern United States(ネイティブ・オレンジバーズ・オブ・ザ・サウスイースト・ユナイテッド・ステーツ)』の本があります。
この本の作者は「Dr. Sid Truss(ドクター・シド・トラス)」です。
Sid Truss = Citrus 
読み方は、「シド・トラス」ではなく、Sidの「d」は抜け落ち発音しません。
それなので、Si Trussで「シトラス」と読みます。

Florida Citrus Commission(フロリダ・シトラス・コミッション)とSid Truss(シトラス)を掛けているのです。

オレンジバードの右手?右羽根?にある本が
Native Orange Birds of the Southeastern United StatesDr. Sid Truss』です👇

歌手のアニタ・ブライアントとの関係

ここからは、オレンジバードと一緒に活躍していた方のお話です。

Florida Citrus Commission(フロリダ柑橘類委員会)」は、ミス・オクラホマであり、歌手のアニタ・ブライアントと1969年に公式に契約します。
シャーマン兄弟のオリジナルソングを歌い、CMにも出演してオレンジジュースの販売に一役買っていました。

しかし、人気絶頂中だった彼女は、同性愛者への激しいバッシング(Save Our Children キャンペーン)をし始めます。
それが、世間からは快く受け止められず、オレンジジュースの不買運動へと繋がりました。
そして、1979年に、フロリダ柑橘類委員会は彼女との契約を解除します。

もともと、喋ることも、歌うこともできないオレンジバードの代わりに、彼女が「声」を担当するような役割をしていたので、「声」を失ったオレンジバードでしたが、なんとかキャラクターとしては存続できていました。

しかし1986年、ディズニー社とフロリダ柑橘類委員会とのスポンサー契約更新の時期がやってきます。
スポンサー料が、年間19万ドルになるのがネックとなり、契約は破棄されました。

『フロリダオレンジジュース』CMのキャッチフレーズ。
アニタ・ブライアントの言葉です。

Breakfast without orange juice is like a day without sunshine!

オレンジジュースのない朝食は、太陽のない一日のようだわ!

バッシングの経緯が見られます。
ちょっとおかしいですが、日本語訳もあります。
「パイ投げ」の衝撃映像もありました👇

引用元 https://insidethemagic.net/2021/07/disney-orange-bird-lp1mmb/

オレンジバードの出演作品

オレンジバードは、1986年まで大活躍しており、CM、雑誌、ディズニー社が制作した教育用の短編映画『Food and Fun : A Nutrition Adventure』 にも登場していました。

雑誌のカバーに登場👇

映画『Food and Fun : A Nutrition Adventure』について


ディズニー制作の短編映画『Food and Fun : A Nutrition Adventure』(1980年)
物語の軸は、こんな感じです👇

オレンジバードは、冬が来る前に暖かい場所を求め南下。
そこで、友達が欲しいオレンジバードは、砂場で遊んでいる子どもたちに近寄ります。
父親に煙たがれますが、彼の命を救ったことにより、家族と友達になれたとさ。
めでたし、めでたし。

当時の子どもたちに、規則正しい生活(よく寝て、栄養ある物を食べて、適度な運動)と、フロリダ産のオレンジジュースの販売を促進するものでした。

約12分の動画です。

東京ディズニーリゾートでの復活がきっかけで

契約解除のあとは、ぱったり姿を見せなくなったオレンジバードでした。
それが、なんとアメリカではなく突如、日本に現われたのです。

2004年、東京ディズニーリゾートのグッズとしてオレンジバードが復活。
4月14日のオレンジデーに合わせ、日本オリジナルグッズ(ぬいぐるみ、クッションなど)が売り出され、現在でも人気のあるキャラクターです。

当時のパンフレットに書いてあったオレンジバードの紹介

オレンジバードがやってきた!
オレンジバードは、ディズニー社がデザインしたフロリダオレンジ協会のマスコットキャラクター。まるでオレンジの香りがしてきそうでしょ?

そして時は巡り、2012年マジック・キングダムのアドベンチャーランドのサンシャインツリー・テラスでオレンジバードのグッズやソフトクリームなどが再び売られるように。
もう、過去の遺産ではなくなったオレンジバード。
最近では、ウォルト・ディズニー・ワールド50周年記念にも登場し、様々なグッズとなっています。

嬉しいニュースです!
2022年のD23 March Hare Mania でオレンジバードは優勝しました!

フロリダ州とウォルト・ディズニー・ワールドなどパークの様々な歴史を見てきたオレンジバードは、これからも愛され続けるでしょう。

貴重な映像が満載です👇

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