どこにでもいるリスの謎
この記事を動画にまとめてみました。
内容は少し変えてあります。
アメリカには日本のカラス並みに野生のリスがいます。
日本でカラスを見ない日はありませんよね?
そのくらいの感覚でリスがウロウロしていました。
なんでこんなに多いのか調べてみたところ「アメリカのリスの歴史」の記事を発見しました。
2013年12月にペンシルベニア大学により書かれた学術研究です👇
「History of American urban squirrel」
https://www.sciencedaily.com/releases/2013/12/131206132408.htm
ざっくり日本語訳
ペンシルベニア大学 科学史・社会学科のエティエンヌ・ベンソン助教授がアメリカのリスの増殖の歴史を調査しました。
・1847年にフィラデルフィアのフランクリンスクエアの公園を美しく、楽しめる場所にしようと「リスの実験」と称して何匹かリスを放つ。
・1850年代には、ボストンやニューヘイブンでもリスが放たれた。
・その結果、鳥の生態系を脅かし、昆虫が増加する問題に繋がり1860年代に「リスの実験」は一旦終了する。
・しかし、1870年代にジャーナリストのフレデリック・ロー・オルムステッド氏率いる「緑化推進運動」により、ニューヨーク・ボストン・ワシントンD.C.・シカゴなどの大都市に広大な公園が作られたため、再び相当数のリスが放たれる。
・その理由としては、殺伐とした大都市に安らぎを与えるため、又は街を出ることが出来ない貧しい労働者階級の人々が公園を楽しめるようにとしたためだった。特に子ども達にとって、道徳的な教育者としての重要な役割を担っていた。
・1880年代半ばまでに、セントラルパークのリスの個体数は約1500匹となる。
・その当時、人々はハトなどにエサを与えていたが、ベンソン助教授は都市動物の中でリスは唯一無二の存在だったのではと考える。
・また彼は、リスは人間を信頼し、都市で繁殖する能力もあり、人類の限界を超えて慈善活動や社会を拡大することで得られる恩恵の生きた証明をしているようだ。と分析する。
・20世期前半に増えたリスが屋根裏部屋に住み着いたり、エサを与えてくれる人々に噛み付いたり、庭を掘ったり、鳥に威嚇したりしたりと様々な被害が増えたため、20世期終わりにはリスにエサを与える行為は犯罪のように扱われ始める。
人間の手で人工的に数を増やし、増え続けた結果、厄介者扱いするとは。
勝手なものですね。まあ確かに、お互いにWin-Winの状態ならいいですが、いろいろ危害を加えられては困りますからね。
これからどうやって増え続けた個体と向き合っていくのでしょうか。
ドングリの豊作によって個体数が
2020年のアメリカは彼らの食料である「ドングリ」が豊作でした。
そのため、リスの個体数が劇的に増えました。
先ほども触れたように、大繁殖してしまうと人間社会に危害が加わってしまいます。
芝生に穴を開けて巣を作ったり、屋根裏に住み着いたり、球根を食べ尽くしてしまうなどの被害に見舞われたそうです。
また、シマリスが野鳥の卵を食べてしまい生態系が壊されて、もしかしたら2021年の夏は、害虫が増える可能性がありますね。
リスの習性
リスは見た目 もふもふでかわいいです。
しかし、噛まれると痛いし、ペットとして飼ってもなかなか懐いてくれません。
子供の頃、シマリスを飼ったことがあります。
昼間はゲージから出して家の中を自由にさせてあげていました。
3~5ミリの隙間が有ればどこでもすり抜ける瞬間を目撃したときは衝撃的でした。
威嚇するときは、しっぽの毛を膨張させるのでわかりやすいです。
頬袋いっぱいにエサのひまわりの種を含み、家のあちこちへ隠します。
すべて回収しておかないと夏場は危険です。
Gのエサになる可能性があります。ひー😱
また、歯が伸びるのを防ぐため硬い物で歯を削る習性があります。
木製の家具はもちろんガリガリ噛まれますし、電気コードですら噛むので危険です。
でも体を伸ばして寝ている姿なんかは本当にかわいいんですよ。
ひまわりの種以外で好物は、スイカの種です。
洗って干して乾燥させてから与えると喜びます。
繁殖時期は要注意
繁殖時期はざっくりですが、冬から春です。
ワニ同様、繁殖時期は気が荒いので、人間に攻撃してくることがあります。
人間が何もしていないのに、噛みついてくることもあります。
中には、全身血だらけになり、入院した人も。
野生の生き物なので、破傷風などの病気も怖いですが、何よりもリスに襲われた恐怖は忘れないでしょうね。
なるべくその時期はリスに近づかないように注意しましょう。
英語の区別
リスと言っても、日本語でもシマリス・エゾリスなど区別しています。
英語も同じで呼び方がそれぞれ違います。
シマリス chipmunk
チップとデールや『魔法にかけられて』のピップはシマリスなのでchipmunk
chipmunk(チップマンク)👇
体と顔に縞模様があるのが特徴です。この縞々がかわいいですね。
サイズはスクワレルより小さめで、平均寿命は約3年です。
スクワレルと違って、雑食性なのでドングリなどの木の実の他にも、野鳥の卵や小さめのカエルや虫なども食べます。
冬は冬眠します。
リス squirrel
下記で紹介する「フィニアスとファーブ」に出てくるリスや「チャーリーとチョコレート工場」に出てくるリスはsquirrel
別名は「Tree Squirrel」と言います。
体に縞模様がまったくありません。
木と同化して敵から身を守るためでしょうか。
平均寿命は約7年で、冬眠はしません。
squirrel(スクワレル)👇
この単語、発音しにくいですよね。日本人が苦手な「R」と「L」が両方あります。
便宜上、「スクワレル」と書きましたが、このまま発音しても通じません。
カタカナでネイティブっぽく書くとすると「スクワォル」でしょうか🙄
難しいです。
「squirrel」を正しく発音できてネイティブに通じると嬉しいですね。
映画「チャーリーとチョコレート工場」のリス。
まるで本物のようですがCGです。すごい!
ディズニー・チャンネルのフィニアスとファーブ
ディズニー繋がりで面白い曲をご紹介。
ディズニー・チャンネルの「フィニアスとファーブ」。
キャンディスのズボンに、リスが2匹入り込んで暴れます。
キャンディスがのたうち回っている所を、たまたま公園にいたストリートパフォーマー達がラップ調で歌うというシーンです。
文字にしてもよく意味が分からないと思うので下の動画をぜひ見てください。
♯25 『カミリアン彗星の大接近(Comet Kermilian)』
挿入歌の「パンツにリスがいるんだよ」
なんとも不思議な曲ですが、何度聴いても笑えて大好きです。
歌詞はこちらのブログでどうぞ👇
シークレット・エージェントのペリーが大活躍です👇
リスと共存するために
オーランド滞在中に何匹のリスを目撃したことか。
子どもも留学中にたくさん目撃したそうです。
フロリダ州のワニと同様にリスも馴染みのある動物であるため、ディズニー映画やアニメにもたくさん出てきますね。
見ている分には本当にかわいくて楽しいですが、危害を加えられたことのある人には敵にしか思えないでしょう。
一応、危険な時期を覚えておくとよいでしょう。
冬から春はリスに注意。
春から夏はワニに注意。
ワニのことについて書いてます👇