ウォルト・ディズニー・ワールド マジックキングダムの地下施設について

マジックキングダム Walt Disney World
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Utilidor System(地下トンネル)とは

ウォルトディズニーワールドのマジックキングダムに地下トンネルがあるのをご存じですか?
マジックキングダムが建設された当初から、地下は存在します。
もちろんウォルト・ディズニー本人が考案したものです。
それはそれは、巨大な費用がかさみましたが、絶対にやり遂げたいという強い思いで完成させた「Utilidor System」。

地下にトンネルを作った結果、蚊が激減したシステムを動画にまとめました👇

今回は、そんなマジックキングダムの巨大な地下空間「Utilidor System」について書いていきます。

 「Utilidor」この発音難しいですよね。
「ユーティリドー」と読みます。
この単語の意味、調べても出てきません。
なぜなら造語なのです。
Utility Corridors ユーティリティ・コリドーズ」(共同溝)を掛け合わせて出来た単語です。

つまり、早い話が「地下施設」のこと。
「地下施設」とだけ聞くと、なんだか怪しい施設に感じますね。
いやいや、全然怪しくないですし、ましてや怪しい儀式を取り行う場所でもありません😅

そういえば、ディズニーの「オーディオアニマトロニクス」も造語でしたね。

商標登録になっている「オーディオアニマトロニクス」についてはこちらの記事をどうぞ👇


エプコットとディズニー・スプリングスにも、「ユーティリドー・システム」は存在します。
しかしマジックキングダムの「ユーティリドー・システム」は、世界最大級の大きさなのです。

地下の存在を知っていましたか?

Magic Kingdom

子どもが働いていたときは、マジックキングダムが主な仕事場でした。
だから、もちろん「ユーティリドー・システム」に出入りしてました。

大学生の子どもが、ディズニー・カレッジ・プログラムを経験した経緯を綴っています👇

仕事初日にもらった、キャストメンバー専用の「地下施設」の地図には、以下の情報が記されていました👇

・休憩中
・トイレ
・ロッカー
・更衣室
・作業室
・カフェテリア(The Mouseketeria)
・コスチューム倉庫
・ヘアサロン(Kingdom Kutters)
・リハーサル室
・ATM
・管理事務所

他には、各部屋や、出口に繋がるエレベータと階段の場所などが、番号で示されていて、ひと目見てわかるようにされています。
慣れるまでは方向感覚を失ってウロウロしてしまいますよね。
自分が今どこにいるか、把握してないと仕事になりません。
そのために、キャストメンバーに当たり前のように配布する資料なのでしょう。

実際の建物内は、壁が色分けされていたり、かわいい案内図(看板)があり、わりとすぐに慣れたそうです。

子どもが帰国後、荷物を整理していたら、その秘密?の地図が無造作に出てきました!

「これって、極秘ファイルじゃないの?」
「え?え?え? ちょっと待って。持ってていいの?」
「捨ててから、帰国するように言われなかったの?」
などと、子どもに質問攻めした記憶があります😁

子ども曰く「地下施設のことは内密にするように!」とか、キャストメンバー専用の秘密地図の廃棄指示も、お達しは受けていないとのことでした。

知る人ぞ知る。。。?

Mainstreet USA
この下に地下通路あります。


地下施設があること。
有名な話しだと思っていましたが、結構知らない人が多いのも事実です。
私の知り合い何人かに、試しに聞いてみました。
全員が地下の存在自体を全く知らず、初耳だったと答えてくれました。

ディズニー公式サイトにも載っています。

調べてみると、動画や画像はたくさんネットで見つけることができました。
公式のサイトにもあるくらいですから、秘密でもなんでもないのです。


この方の動画は音声なし。英語字幕のみですが見やすいです👇

Disney – Magic Kingdom – A Tour of The Utilidor / Tunnel System
disofan69

 

公式の舞台裏見学ツアー

しかも、「Backstage Magic 」(地下通路ツアー)なるものが存在するのです。
舞台裏をゲストに楽しんでもらおうと企画され、ガイドと一緒に廻るツアーです。

なんと約7時間!のツアーですよ。
エプコットに集合して9~16時までのツアー。
ガイドは英語のみです。
ひとり275ドル(約30000円)※園内を廻るバス代・ランチ代・水のペットボトル・クッキー・首から下げるタグ・限定ピンバッチを含みます。

しかし、時間もお金もかかるので、申し込むのになかなか勇気が要りますね。英語のみだし。。。
※現在は、新型ウイルス感染防止の観点から残念ながら休止中です。

ここで注意点があります。
地下施設の写真撮影及び、録画・録音は一切禁止となります。
目で見て、耳で聴いて、思い出として心に残すのですね。
※もし、規則を破って使用した場合は、その場でツアー終了。
返金もありません。

こちらは何年か前にツアー参加者の撮った写真です。
バックヤードなので写真撮影はセーフなのでしょうか。
完全に舞台裏ですね👇

Exit via Main Street Backstage 4, Magic Kingdom, Walt Disney World, Orlando, Florida, USA
Cory Doctorow Exit via Main Street Backstage 4, Magic Kingdom, Walt Disney World, Orlando, Florida, USA

都◯伝説なんかではありません!


マジックキングダムには、秘密の地下通路がある。
と、都◯伝説的に書かれている記事を多く見かけますが、声を大にして言いたい!
秘密にしたかったら、公式にガイドツアーなんて開催しないでしょう。
秘密でも、都◯伝説でもないんですよー🙄

子どもの地下施設の感想は、と言うと。。。

「地下に何でもあって便利。」

「と言うか、最初に配属された場所がマジックキングダムだったから、むしろここに地下があって当たり前のように感じてた。」

「アメリカのトップ40とかのラジオが流れてて、ノリノリで鼻歌交じりに仕事してる人達が結構いた。」
※ディズニー関連の音楽は全く流れていません。

「慣れてくると、キャラクターの中の人を見ても何にも思わなくなった。」

と、まあ、冷静沈着なコメントを聞き出せました😅

私と夫がマジックキングダムに遊びに行ったときは、「今、この下に◯◯(子どもの名前)が休憩時間で、ランチを食べてるかもしれないね。」などと話してました。

The Mouseketeria(キャストメンバー専用カフェテリア)で注文した品々👇

フリッター
The Mouseketeria

 こちらは、とあるパーティーのおこぼれを頂けたそうです。ターキーのクランベリーソースがけ。とても美味しかった!とのこと👇

ターキー
キャストメンバーのためのパーティーも行われてます。

 

WDWの設計図を発見?

キャストメンバー専用の地図。。。
流石にそれは公開は出来ないので、他に何かないかなと探してみました。

すごいものを発見しちゃいましたよ!
なんと、ブループリント(設計図)が公開されているサイトがあったのです。

ボストン在住の建築士 エドさんの描いた図形がたくさん無料で見られます。
良い時代だなと感慨深くなりました😊
エドさんありがとうございます。

一部をご紹介しましょう。

こちらが一般的なマジックキングダムの地図👇

magickingdom map
© OpenStreetMap contributors

こちらはエド氏が起こした地下施設の図面👇

Utilidor Plan
Ed Utilidor Plan

始めは、地下施設の図面だけを見ていましたが、エドさんは世界中のディズニー・パークの図面を描いているのです。
その数163枚。もちろん東京ディズニーランドも含まれていますよ。
時間のあるときに、眺めて楽しませてもらってます。
ぜひ覗いてみてください。

設計図好きの方であれば、絶対に見ていて飽きませんよ👇

Ed’s albums | Flickr

 さいごに

いま振り返って思えば、「Backstage Magic 」(地下通路ツアー)に参加しておけば良かったなと。
子どもが働いた職場に少しでも近づけたのに。。。と少し悔やんでいます。

この記事を読んで、マジックキングダムの地下施設では、普通に仕事の前の準備をしたり、休憩したり、地下が仕事場の職場もありと、全然、都◯伝説ではないことがわかって頂けたでしょうか。
だとしたら幸いです。

ゲストの夢を壊さず、かつキャストメンバーの便利性も確保する仕組みの「ユーティリドー・システム」。
ウォルト本人の画期的な素晴らしいアイディアですよね。
ゲストには見えないところにありますが、パークの構造の一部として、もっと認知されて欲しいです。

おまけ 奇妙なもの…

今まで散々と、地下道は都◯伝説でもなんでもないと言ってきました。
しかし、都◯伝説のような、珍百景のようなものが見つかっています。

トゥモローランドの地下にある奇妙なもの👇

セルフで破壊
しっかり押す
そして、実行

一体全体何のために??防災関連のものでしょうか?それとも…🤔

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