スプラッシュ・マウンテンは◯◯のパクリだった?!追記あり 記事がパクられました。そして動画を制作しました。

Creepy Rides: Tales of the Okefenokee Walt Disney World
Creepy Rides: Tales of the Okefenokee Fife Paranormal
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追記です①

この記事は、2021年12月31日に公開しています。
2022年9月9日に、私の記事を丸々パクって勝手に動画にしたYoutubeを偶然発見しました。

かなりの時間と労力をかけて書いた記事なので、悲しすぎます。
日常茶飯事のことなのでしょうか。

怒りに震えて書いた記事です👇

その後、動画を削除要請しました👇

ここからは、私(フローランド)のオリジナルの記事です。
年末の忙しい時期に、頭を抱えながら一生懸命まとめました。
そして、12月31日に公開でき、これでスッキリと新年が迎えられると嬉しかった気持ちが蘇りました。

追記です②(2023/03/01)

2023年2月28日にYouTubeを公開しました。
動画が出来上がるまでの、体験を綴っています。

この記事を元に初投稿の動画を作りました。

ここから先の文章は、付け足してある箇所や大幅に変えた箇所があります。

スプラッシュ・マウンテンに酷似したアトラクションが存在した?

「スプラッシュ・マウンテン」にそっくりのアトラクションが、アメリカの遊園地にかつて存在していたことを知っていますか?

オーディオ・アニマトロニクス」のような人形劇を横目に見ながらボートに乗りこみ、水路を航行。
しかも、題材は「スプラッシュ・マウンテン」と同じ作家のチャンドラー・ハリスの『リーマスおじさん』。
それは、カリフォルニアのディズニーランドの「スプラッシュ・マウンテン」よりも、22年前にオープンしたアトラクションでした。

遊園地の Six Flags Over Georgia

フロリダ州オーランドのWDWから、約730km 北西方面 (車で約6時間半) のジョージア州アトランタ近郊の、絶叫マシンで有名な Six Flags Over Georgia(シックス・フラッグス・オーバー・ジョージア)遊園地があります。


ここの遊園地に「スプラッシュ・マウンテン」の原型のようなアトラクションが1967~1980年まで存在しました。
Tales of the Okefenokee ( テールズ・オブ・ザ・オケフェノキー)』です。
このアトラクションを真似して「スプラッシュ・マウンテン」をデザイン&制作したのではないか、と言われています。

Tales of the Okefenokee(オケフェノキー物語)とは

真似したとか、酷似しているとか噂されている Tales of the Okefenokee(オケフェノキー物語) ですが、どんなアトラクションだったのでしょうか。

ジョージア州出身のジャーナリスト、フィクション作家、民俗学者であった Joel Chandler Harris(ジョエル・チャンドラー・ハリス )が書いた物語『Uncle Remus(リーマスおじさん)』を題材にして制作されています。

そのままのタイトルだと、著作権などの関係で使えないと判断されたのでしょう。
アトラクションは、ジョージア州の地名の Okefenokee (オケフェノキー)から取り『 Tales of the Okefenokee (オケフェノキー物語)』と名付けられました。
※サブタイトルは『The Old Plantation legends(オールド・プランテーションの伝説)』でした。

オケフェノキーってどこ?

ではなぜ作品に、縁もゆかりもない場所「ジョージア州オケフェノキー」の地名が使われたのでしょうか?

著者のチャンドラー・ハリスの出身地も、物語の舞台も、ジョージア州中部のパットナム郡イートントンです。

ブレアラビット

イートントンにあるブレアラビットの像
「ブレアラビットは生まれも育ちもブライヤーパッチ
彼はそのウィット(機転)によって永遠に生き続ける
彼の勇気と滑稽さによって」


単純に考えて『イートントン物語』もしくは、『アトランタ物語』にすればいいと思うのですが、そうはなりませんでした。

実は、1950年代に最も人気があったアニメーター・漫画家であった Walt Kelly (ウォルト・ケリー)の漫画『Pogo(ポゴ)』の舞台が「ジョージア州オケフェノキーの湿地帯」でした。

オケフェノキー湿地帯は、ジョージア州とフロリダ州の境にあります。
北米最大のブラックウォーター湿地帯です。

https://www.openstreetmap.org/copyright

その人気に、あやかろうとしたため『 Tales of the Okefenokee(オケフェノキー物語)』になった説が有力視されています。

ウォルト・ケリーについて。ウォルト・ディズニーとの関わりもありました👇



ちなみに、オケフェノキー湿地帯には、フロリダ州オーランドの比ではない数のワニが生息しています。
漫画『 Pogo(ポゴ) 』にも、もちろんワニは登場します。

フロリダ州のワニについては、こちらの記事で詳しく書いています👇

どれだけ似ているか動画を見てください

これだけ前置きを長くして、どれだけ「スプラッシュ・マウンテン」に酷似しているのか気になってきたのではないでしょうか。

8分強の動画ですが、最初から最後まで見てみてください。
かなりの衝撃があると思います。
薄暗くて、ちょっと不気味で、かなりシュールなアトラクションの
Tales of the Okefenokee』(1968)です👇

Tales of the Okefenokee (1968) – Professionally-Filmed Sample Reel, c. 1971 Okee68

どうでしたか?

構造自体は似ているし、ハゲタカ・ブレアベアー・ブレアフォックスなど似ているキャラクターもありますよね。

スプラッシュ・マウンテンのアイディアはここからきています

それでは、なぜ『Tales of the Okefenokee』 とスプラッシュ・マウンテンは似ているのでしょうか。

それは、スプラッシュ・マウンテンを制作したディズニー・イマジニアのとある方が、若かりし頃 『Tales of the Okefenokee』 のアトラクションを気に入り、何度も何度も乗っていたのです。

1980年に『Tales of the Okefenokee』 は、廃止され永遠に乗れなくなってしまいます。
このことを残念に思ったのか、記憶を形に残したいと思ったのか(憶測です)
ディズニーランドに似た題材のアトラクションを作ります。

それが、スプラッシュ・マウンテンだったのです。

その、とある方とは、ディズニー・イマジニアの元副社長で、ディズニー・レジェンドに選出されたとても才能のある トニー・バクスター氏です。
ディズニーファンなら、絶対に知っている超有名人です。

Tony Baxter
Tony Baxter

トニー・バクスター氏について詳しく書きました👇

人形遣いのクロフト兄弟によって制作

そもそも『Tales of the Okefenokee』 は、誰が作ったのか。

オープン時の制作者は、ジーン・パトリックという人物でした。

ジーン・パトリック制作の人形たち&シックス・フラッグス創設者のアンガスGウィン👇

vignette.wikia.nocookie.net


しかし、人気があまり出ずにわずか1年でリニューアル。
そこで、当時超売れっ子に白羽の矢を立てたのです。

それは、子ども向けテレビ番組の人形劇で有名な人形遣いの Krofft (クロフト)Sid & Marty (シド&マーティ)兄弟でした。

シド&マーティ クロフト兄弟とH.R.プフントゥフ

ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームのセレモニーに出席したクロフト兄弟👇

『Tales of the Okefenokee』火災事故

ケバケバしいニンジンは「キャロット・シスターズ」と呼ばれていました。
1980年に、口を開ける動作で内部のコイルが加熱され、ウレタン素材に着火して火災が発生しました。

不幸中の幸いで、火は燃え広がらずに鎮火しました。
損傷した何体かの、キャロット・シスターズの代わりに、スイカのキャラが運ばれてきてアトラクションはしばらくの間続いたそうです。

しかし、老朽化が激しくなり、火災の後遺症もあって1980年中には、完全に廃止されます。

鶏が先か、卵が先か・・・

上記の書き方だと、トニー氏が クロフト兄弟の作品『Tales of the Okefenokee』 のアトラクション をパクったかのようなイメージを与えてしまうかもしれません。
当たっているようで違うような、はっきり答えが出ない話なのです。
まさに、鶏が先か、卵が先かの理論なのです。

まず、1880年代に ジョーエル・チャンドラー・ハリス の児童書『 Uncle Remus (リーマスおじさん)』シリーズが発表され人気を博します。
1946年に、その作品を映画化したのが、ディズニー映画の『 Song of the South (南部の唄)』です。

『南部の唄』を見た、人形遣いのクロフト兄弟。
そこからインスピレーションを受けて、『 Uncle Remus 』と『Song of the South』を掛け合わせたアトラクションの構想を作ります。
そして、1967年にジョージア州の遊園地『 Six Flags Over Georgia 』に作られたのが『Tales of the Okefenokee』なのです。

その『Tales of the Okefenokee』に何度も何度も乗っていたのが、トニー・バクスターでした。
トニーは、『Tales of the Okefenokee』からインスピレーションを得て1989年『スプラッシュ・マウンテン』を作ります。

だから、『スプラッシュ・マウンテン』は『Tales of the Okefenokee』を単純にパクったわけではなく、児童書『Uncle Remus』とディズニー映画『Song of the South』をミックスさせたアトラクション『Tales of the Okefenokee』をオマージュしたと考えるのが良いかと思います。

どちらが先で、どちらが後ではなく、すべては繋がっていたのです。

「オケフェノキー物語」から「スプラッシュ・マウンテン」そして「プリンセスと魔法のキス」へ

現在、まだ変更の予定がない「スプラッシュ・マウンテン」ですが、(2023年1月22日に終了)
過去の産物の「オケフェノキー物語」から始まり、未来の「プリンセスと魔法のキス」へとアトラクションの変化をしていくわけです。
推移をまとめてみました。

✰ジョーエル・チャンドラー・ハリス 原作『リーマスおじさん』シリーズ👇

・1880年『Uncle Remus ; His Songs and His Sayings. The Folk-Lore of the Old Plantation
・1883年『Nights with Uncle Remus

✰ウォルト・ディズニー映画👇

Six Flags Over Georgia のアトラクション👇

・1967年『Tales of the Okefenokee (オケフェノキー物語)』

※1980年まで存在したアトラクションです。

いまは無きアトラクションの全貌を動画にまとめました👇

✰『スプラッシュ・マウンテン』のアトラクション

・1989年 カリフォルニアのディズニーランド
・1992年  東京ディズニーランド
・1992年  ウォルトディズニーワールド

オープン時のテレビコマーシャルの比較です。
TDLの「スリルに飛び込め!」のキャッチフレーズがいいですね。
うさぎどんのゴーグル姿、面白いです😂

Every Splash Mountain commercial (1989-2011) The Splash Mountain Channel!

✰『プリンセスと魔法のキス』のアトラクション

以上が、スプラッシュ・マウンテンに関する流れです。

いつの日か、終了してしまうアトラクションだと思うと悲しくなります😢
(しつこいですが、終了しました)
TDLのアトラクションは残して欲しいなと思いますが、どうなることでしょう。

せめてでも、ディズニー・パーク内のバックグラウンドミュージックに ”Zip-A-Dee-Doo-Dah!”Everybody’s Got A Laughin’ Place などは残しておいて欲しいです。
ブレア・ラビット達の、愉快なキャラクターを忘れないためにも。

追記:悲しいかな消えつつあります・・・👇

スプラッシュマウンテンのサウンドトラック「Zip-A-Dee-Doo-Dah」が消える?消えた?
スプラッシュ・マウンテン終了 2020年6月に スプラッシュ・マウンテンの終了が発表されました。 2024年にカリフォルニアのディズニーランド(DL)と、ウォルト・ディズニー・ワールド(WDW)では、「ティアナのバイユー・アドベンチャー」に...



あと、新しいアトラクションには、スプラッシュ・マウンテンのトリビュートをこっそり入れて欲しいです。
マジックキングダムの「The Many Adventures of Winnie the Pooh( プーさんの冒険)」がある場所に、かつて「Mr.Toad’s Wild Ride」というアトラクションがありました。
プーさんのアトラクションに、分かる人にはわかる場所に Mr. Toad達のキャラクターの絵があるのです。
それは、Mr. Toadのファンに対するディズニー側の感謝の気持ちだと思います。
今回も、同じようなことを期待してるファンは多いでしょう。

Mr. Toad のトリビュートについて書いています👇

The Wind in the Willows(たのしい川べ)の「トード氏」について その2
ディズニー映画「 Mr.Toad(トード氏の冒険)」 1949年に公開された「The Adventure of Ichabod and Mr.Toad」のもうひとつの作品である「Mr.Toad(トード氏の冒険)」についてです。 原作の児童書...

題材変更はさみしいですが、新しいアトラクションも楽しみです。
トニー氏を中心としたディズニー・イマジニアの創造性が高く、かつ誰もが楽しめるアトラクションを期待しています。

2024年の後半オープン予定です。


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