Carousel of Progress ACT 3 Autumn 1940s
ウォルトディズニーワールド マジックキングダムにあるアトラクション
『カルーセル・オブ・プログレス』をざっくり日本語訳してみました。
第1~4幕まであるので、1幕ごとの季節に分けた4部構成になっています。
『カルーセル・オブ・プログレス』についてはこちら👇
第1幕はこちら👇
第2幕はこちら👇
季節は秋。ハロウィーン🎃
出世競争の波にのまれ、家電の進化が進み、家に帰ればテレビがあり、自分で家の内装を修理するなど。生活に余裕があり、楽しんでいる雰囲気が出てきました。
しかし、第二次世界大戦が始まった時代です。
出だしの曲を歌おう
歌詞はこちらを参照してください👇
出世競争の波
さて、この素晴らしい40年代のハロウィーン🎃を迎えています。
すべてが今まで以上に良くなってる。
家の中は驚くほど進化してね。
例えば、冷蔵庫には氷よりも食ベ物が多く入ってるし
自動食器洗い機のおかげで、夕食後は食器を乾かさなくていいから
ローバーと夜の散歩の時間が増えたんだ
ワン。ワン。ワン。ワン。(吠える)
(クスクス笑う)
あとでな。
(ゲストに向かって)
それと、また新しいことがあってね。
今日、ラジオで新しい言葉を聴いたところなんだ。
「ラット・レース」(猛烈な出世競争)と言う新語ができたそうだ。
聞いたことあるかね?
まさに私の人生を表しているよ。
私は会社に「通勤」しているんだ。
車で街に出て一日中仕事して、Uターンして帰って来る。
高速道路は同じような「ラット」の仲間達であふれてるよ。
それが、進歩ってもんよ。
テレビっ子
(クスクス笑う)
彼女の意見は正しいと思うよ。
だけど、私たちにはテレビがある。
家に帰ったらテレビを見て過ごすんだ。
ジョン・キャメロン・スウェイズという人がすべてのニュースを教えてくれて
歌やダンスも披露してくれるんだ。
くだらないけど、これがまた楽しいんだ。
おばあちゃんがテレビを見て、おじいちゃんはうたた寝している
何百万もの人々がテレビの前に座って
ラテン語・ギリシャ語を学ぶ日がくると思うね
(おじいちゃんに向かって)
起きてるかい?
おじいちゃんはいびきをかいている
おばあちゃんはチャンネルをボクシング中継に変える
(興奮して)
左をかましてやりな!
ああ、そうだ。
電子文明新時代の到来だ!
ハッピーハロウィーン
ジミーはオオカミのコスプレをしてハロウィンのカボチャを彫っている
ねえ、お父さん。
僕のジャック・オー・ランタンどう思う?
ああ、なんて恐ろしいんだ!
これはね、僕の綺麗なお姉ちゃん、パティがモデルなんだ!
(イヒヒヒと笑う)
ワン、ワン、ワン、ワン、ワン。
(吠える)
ローバー、静かに。
ローバーはお前の冗談に感心してるぞ。
パティをからかっているの?
彼女はあなたたちよりもかわいいわよ。
聞こえるかい?
娘のパトリシアが屋根裏部屋から引っ張り出してきた
古いエクササイズマシンを使っている。
もちろん20年代に流行ったやつだ。
おばあちゃんが使っていたんだ。
昔は効き目はなかったが、少なくとも今でも全くだめだ。
(クスクス笑う)
音はうるさいし、電力を食う。
(マシンを使いながら電話している)
バブス、私がいつも言ってるでしょ、大学は素晴らしいと思うわ!
受けてみるべきね!
ねえ、パティ。
今夜のハロウィーンパーティーは行くの?
もちろんよ!
それまでにもうちょっとだけ痩せないと!
だって、あのイケメンのウィルフレッドと一緒に行くのよ!
ウィルフレッドですって?
彼、ヘッドレス・ホースマンのコスプレで来るのよ。
ヘッドレスホースマン(首なし騎士)は、アメリカ人作家のワシントンアーヴィングによる
1820年の短編小説「スリーピーホローの伝説」の登場人物
https://en.wikipedia.org/wiki/Headless_Horseman
1949年にディズニーが発表した長編映画「イカボードとトード氏」
原題:”The Adventures of Ichabod and Mr. Toad”はこの小説に基づいている
(クスクス笑う)
彼にお似合いね。
(顔出ししないのが、彼にはちょうどいいと嫌味を言っている)
ちょっと!
バブスだって、一緒に行くあのダサいハワードは
おまけなしのクラッカー・ジャックじゃない!
(つまらないヤツよ!)
” That clodhopper Howard you’re going with is no Cracker Jack prize! “
clodhopper
田舎者・ださい・のろまなど、あまりいい意味はないですね
no Cracker Jack prize
直訳は、おまけなしのクラッカー・ジャック
→おまけが付かないクラッカー・ジャックなんて楽しくない、ありえない
→総じて、つまらない人だと揶揄してる
Cracker Jack(クラッカー・ジャック)
アメリカ人なら誰でも知っている「クラッカー・ジャック」
ポップコーンにハチミツをコーティングした甘いお菓子です。
1896年にイリノイ州シカゴでドイツ人移民のウィリアム・リュックハイムにより製造され、1912年から箱におまけが付くようになりました。
セーラー服の男の子(セーラージャック)と犬のビンゴがマスコットキャラクターです。
アメリカ大リーグで7回表が終了した時に立ち上がって軽くストレッチしながらオルガン演奏に合わせてみんなで歌う「セブンス・イニング・ストレッチ」という伝統があります。
この時に歌われる「私を野球に連れてって」の歌詞に出てくるのがなんと「クラッカー・ジャック」なのです!
Take me out to the ball game,
“Take Me Out to the Ball Game”の歌詞の一部より
Take me out with the crowd;
Buy me some peanuts and Cracker Jack
おお、なんとかわいそうなハワード。
昔、サラと付き合っていたときに私は何と呼ばれていたのだろう?
カッコウ時計が鳴る
ワン!ワン!ワン!(吠える)
(クスクス笑う)
ローバー、お前はいいな。
デートしなくていいんだから。
ワン!ワン!(吠える)
“Do It Yourself” が大流行
さて、最近は「Do It Yourself 」が流行っていてね。
私たちも地下室を娯楽ルームに改造しようとしているんだ。
手に負える限りでね。
ハシゴに立ち、壁紙を貼っているサラ
ペンキをフードミキサーで混ぜている
ジョン、ちょっと大変なんだから手伝って!
サラ、そのために自動攪拌機(フードミキサーのこと)を用意してあげたじゃないか?
そうね、ジョン。あなたは天才だわ。
もちろん私のフードミキサーが台無しになっても、あなたには関係ないものね。
ああ、古き良きサラ。
(「あなたには関係ないものね」)セリフに対して)
彼女は、いつも最後に笑わしてくれるんだ。
フードミキサーが大きな音を立てて、回転が速くなる
ワン!ワン!ワン! (吠える)
サラ、どうかしたのか?
ああ、あなたとあなたの進歩ってやつは。
あなたのミキサーが、この部屋にペンキをぶちまけたのよ。
あー、娯楽室が…
(クスクス笑う)
どうでしょう?
結婚するならユーモアのセンスのある人と結婚しなさいといつも言っているんだ。
さてと、そろそろ次に進むとするかな。
あの歌を歌ってサラを元気づけようじゃないか!さあ、一緒に。
時代背景
アメリカ編👇
- 1931年 ニューヨーク・エンパイア・ステート・ビル完成
- 1935年 ナイロン発明
- 1939年 テレビ放送開始
- 1939年 第二次世界大戦
日本編👇
- 1931年 満州事変
- 1932年 上海事変
- 1937年 日中戦争
- 1939年 第二次世界大戦
- 1941年 太平洋戦争
- 1945年 広島・長崎に原子爆弾投下
- 1945年 第二次世界大戦・日中戦争・太平洋戦争終わる
- 1946年 日本国憲法公布
ハロウィーンについて🎃
ハロウィーンはケルト人のお祭りが起源です。
アイルランドの移民がアメリカに広め、今のスタイルに変化します。
元々は、カブに彫り物をしていましたが、アメリカではカブが手に入りにくかったので
カボチャに変わったそうです。
ウォルトもアイルランド系の誇りを持って生きていたのでハロウィーンのお祭りを大事にしていたかもしれません。
第3幕を見てみよう
第3幕のみ見られます👇
第四幕 冬 現在へ続きます👇