Happy Easter !
WDWでのイースターイベントは、巨大なイースターエッグが飾られ、イースターをお祝いするスイーツに、卵探しゲームなど盛りだくさんです。
日本人にはいまいち馴染みの薄いイースターについて解説していきます。
イースターについて
十字架にかけられたナザレのイエス・キリストが、3日目に復活を遂げた奇跡をお祝いするキリスト教の祝日が「イースター(復活祭)」です。
※しかし、イースターの名前の正確な起源は不明だそう。
新約聖書にも書かれているように、イエス・キリストの復活はキリスト教の根源と言っていいほど重要です。
「イースター」はキリスト教信者にとって、聖なる祝日なのです。
毎年、暦により日にちは変動しますが、必ず日曜日に行なわれるためイースター・サンデーとも呼ばれます。
2024年のイースター(復活祭)の日付はこちら👇
3月31日 グレゴリオ暦を使用(3月22日~4月25日までの、満月後の最初の日曜日)
西方キリスト教会(ローマカトリック教会、聖公会、プロテスタント諸教派)
5月5日 ユリウス暦を使用(4月4日~5月8日までの、満月後の最初の日曜日)
東方正教会(中東、ギリシャ、アナトリア、東ヨーロッパに広がったキリスト教諸教派)
※西方キリスト教会と東方正教会で日にちが違うことが、両方の教会にとって大きな問題で、正しい日付に関する議論は何百年と続いているそうです。
しかし、朗報です!2025年は、西方キリスト教会・東方正教会とも4月20日です。
その後は、2028年も同日の4月16日なので、この2年間は分断が起こる事は無いですね。
イースターのあれこれ
イースターエッグ
卵をカラフルに彩り、装飾されたものをイースターエッグと言います。
卵を「誕生」「復活」のシンボルとして用いているのです。
イエス・キリストの復活の願いを込めながら、卵を装飾します。
カラフルではなく真っ赤に塗られた卵を見かけることもありますが、はりつけで流されたキリストの血を表現しているそう。
また、なぜ卵なの?と素朴な疑問が湧くかと思います。
キリストの墓が空っぽで発見されたため、だそうです。
その解釈ですと、白身と黄身の中身ではなく「殻」が重要なのですね。
中世の時代、イースターまでの46日前(四旬節)は、卵を食すことは禁じられていました。
そしてイースターサンデーを迎えると、ようやく食べることが許されます。
だから、卵はご馳走でもあったのです。
隠しコマンド
英語圏では、イースターエッグにはもうひとつ意味があります。
ゲームや動画内での「隠しコマンド」のことです。
イースターエッグ・ハントに由来するのでしょう。
「おまけ要素」とも呼ばれていますね。
イースター・エッグ(英: Easter egg)とは、コンピュータのソフトウェア・書籍[要説明]・CDなどに隠されていて、本来の機能・目的とは無関係であるメッセージや画面の総称である。ユーモアの1種とされることもある。多くの場合、企画・開発スタッフの一覧などに隠されているが、ちょっとしたゲームなどの場合もある。また、アニメーションや音楽を伴って表示されることもある。
イースター・エッグ (おまけ要素) 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「隠れミッキー」はまさに「イースターエッグ」ですよね!
空から見た隠れミッキー。実は太陽光パネルです👇
イースターエッグ・ハント
最近では、宗教に関係なく「イースター」の伝統を楽しむ風習に変わってきている節もあります。
それが、イースターエッグ・ハントです。
隠された卵を、子ども達が探して回るとても楽しいイベント。
起源は、16世紀のドイツだと言われています。
マルティン・ルターが、信徒のための楽しい行事を企画したのが始まりだそうです。
イースター・バニー
また、イースター・バニーも有名です。
うさぎは繁殖力が高く、春に出産しやすいのが、イースターの「誕生」「復活」のシンボルと重なったため、イメージキャラクターとなったのでしょう。
イースターエッグ・ハントと同じで起源はドイツ。
クリスマスのサンタクロースと同じように、子ども達が良い子にしていたかどうか、イースターバニーが判断していたのです。
イースターサンデーの朝に、イースターバニーがお菓子入りのイースターバスケットを各家庭の子ども達に、お菓子を配る伝統がある地域もあります。
ディズニー映画とイースター
今から88年前の1934年3月24日に公開された、セリフなしの約7分の短編映画『Funny Little Bunnies(ファニー・リトル・バニーズ)』はSilly Symphonies(シリー・シンフォニー)の短編音楽アニメシリーズのひとつです。
魔法の谷を舞台に、イースターバニーたちがイースターの準備のために、チョコレートのエッグやうさぎを製作し、卵を装飾し、バスケットに詰め込む様子を描いています。
2024年 エプコットでのエッグハント
Egg-Stravaganza (エッグ・ストラバガンザ)は2024年3月5日~4月4日まで、エプコットで開催された特別なエッグハント。
このイベントは、エプコット ワールドショーケース内に隠された卵型の12個のキャラクターを探し出すもの。もちろん日本館も含まれています。
9.99ドル+税で台紙とシールを受け取ります👇
すべて探し出すと、お好きなオーナメントがもらえます👇
日本館はフィグメントでした。錦鯉とフィグメントの夢の共演!
※2022年の様子です
ディズニー直営ホテルのイースターエッグ
イースターエッグは、各直営ホテルにも飾られています。
それぞれ凝った絵柄でゲストを楽しませてくれます。
右側の作品は「池の鯉」👇
日本でのイースター
宗教的なお祝いを、日本風にイベント化するのが得意な国なので当然のようにイースターも、数年前から「商業的イベント化」してきました。
そもそも、日本でイースターを広めたのは、2010年東京ディズニーランドの『ディズニー・イースターワンダーランド』が最初でした。
本家のディズニーランドやウォルト・ディズニー・ワールドが、イースターのイベントを成功させていれば真似しない手はないですね。
「ディズニー・イースターワンダーランド」も収録されています。
ランドでうさたま、シーでうさピヨの東京ディズニーリゾート独自キャラクターを作り、人気を博しています。
しかし、毎年コンスタントにイースターのショーは開催はされていないのです。
(2023年と2024年は開催なし)
日本のイースター市場は、全体的に淡い色の商品が多いです。
この現象は、東京ディズニーリゾートの影響が大きいのでしょうね。