ウォルト・ディズニーとアイルランド

Irish flag ウォルトディズニー
Anna & Michal Irish flag
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アイルランド系アメリカ人

ウォルトはアメリカ人の誇りを持っていると同時にアイルランド人であると公言していました。
私は、「アイルランド系アメリカ人」と。

ディズニー家の祖先が住み着いたアイルランドでの暮らしなど。1700年代の話です👇


※2016年12月にディズニーファミリーが、フランス ノルマンディ出身を公式に発表しています。

その記事はこちら👇

ディズニー映画「ダービーおじさんとリトルピープル」

1959年に公開されたディズニー映画『Darby O’Gill and the Little People(ダービーおじさんとリトルピープル)』についてです。
※ 邦題は『四つの願い』

            
ウォルトは、アイルランドを題材にした映画制作に力を入れていたことがよく分かります。

ウォルトが、アイルランドと関わりを持った46歳~の約11年間について👇

☘1947年 アイルランドを旅行。旅行中にインスピレーションを得て、アイルランドを題材にした映画の考察。

☘1947年 メディアに向けてライブアクションとアニメーションのコラボ映画「Three Wishes」を制作すると発表。しかし、残念ながら台本は制作されませんでした。

☘1956年 再びアイルランドを旅行。10月に「ダービーおじさんと3つの願い」を制作すると発表。(1903年にアイルランド人のガバナ氏原作の「ダービーおじさんと善人」からヒントを得ています。)

☘ダブリン図書館で、アイルランドにまつわる民間伝承を3ヶ月間調べ上げる。

☘1958年2月に、映画のタイトルを『Darby O’Gill and the Little People(ダービーおじさんとリトルピープル)』にすると発表。テレビ宣伝用に、短編映画『I Captured the King of the Leprechauns(レプラコーンの王様を捕まえた)』を撮影。

出典: Wikipedia 『Darby O’Gill and the Little People』より


貴重なショットです👇

簡単なあらすじ

1900年代初めのアイルランドが舞台。
老人とレプラコーン達と繰り広げるおとぎ話。
ある日、貴族の領地を管理するダービー・オギールは、山の井戸に落ちてしまう。
そこで、レプラコーン達の国を発見する。
彼はレプラコーンの王様 オブライエンと、願い事を3つ叶えてもらう要求をして・・・。

※「Banshee(バンシー)」アイルランド語では「Bean sidhe」が出てきます。
アイルランドに伝わる妖精。人の死を叫び声で予告します。
その登場シーンは、小さなお子様には怖いかもしれません。

同じように、ディズニー映画で「バンシー」が出てくる作品はこちらです👇

約11年もの歳月をかけ、ウォルトはアイルランドについて調べた結果出来上がった作品を見て
「(この映画は)純粋にアイルランドを感じるね」と感想を述べました。
1959年6月、映画のプレミアム上映のためダブリンを訪れ、アイルランド人に手厚く歓迎されます。

アイルランド滞在中に、ウォルトの妹ルースに手紙をこのように書きました。

「アイルランドの人たちは、私にポニーをプレゼントしてくれました。ダービー・オギルと名付け、体を鍛えさせている最中です。いずれ、孫たちのための素晴らしいポニーになってくれるだろう。」


映画「ダービーおじさんとリトルピープル」のポスター👇

映画ダービーおじさんと小さな人々(1959)のポスター
By Reynold Brown – http://www.impawards.com, Public Domain

映画「ダービーおじさんとリトルピープル」のダイジェスト版
アイルランド語のアクセントが難解です👇

Darby O’Gill & The Little People Trailer Dublin Tour Guide

本編はこちらで見られます👇

指輪に注目 クラダーリング


映画の番宣でアイルランドのテレビ番組に出演した際、ウォルトは「I’m half-Irish.」と誇らしげに語っています。
また、アイルランドの伝統的工芸品の指輪であるクラダリング『Claddagh Ring(クラダリングやクラダックーリングとも)』を日常生活でも、右手の薬指にはめていました。
この指輪はアイルランド系アメリカ人の間では、とてもポピュラーなアクセサリーです。


冠のハートと2本の手のデザイン。
信仰する宗派により、それぞれ解釈が異なるようです。
右手がケルト神話の最高神ダグダを表し、左手は女神のアヌを表しています。
また、キリスト教では冠&ハートは父である神を表し、2本の手はその息子であるキリストと聖霊を表すとされています。
シンボルは共通して、愛情・友情・忠誠心を示しています。

出典: Wikipedia 『クラダリング』より

素敵なデザインです👇

Claddagh Ring
Royal Claddagh Claddagh Ring

WDWのウォルトの銅像の指をよく見ると、クラダリング💍をしてます👇

アイリッシュリング
Matt Dempsey Walt Disney World Fall 2007 480

1946年アイルランド ゴールウェイを訪れクラダリングを購入したときにしたサイン👇

クラダリングについても書いています👇

じゃがいも飢饉が原因ではありません

ちなみに、ディズニー家はアイルランドからアメリカへ渡った移民でありますが、1836年秋のことなので、あの有名な「じゃがいも飢饉ききん」(The Great Famine)が原因ではありません。
「じゃがいも飢饉」は1845年からアイルランドでじゃがいもが不作で大飢饉となり、推定で200万人のアイルランド人がアメリカへ移住しました。
そのときの末裔で有名なのが、ジョン・F・ケネディです。
高祖父(ひいひいおじいちゃん)の時代、アメリカへ移住したようです。

妖精の国アイルランド

レプラコーンについて

ウォルトが撮影した短編映画『I Captured the King of the Leprechauns(レプラコーンの王様を捕まえた)』にも出てくる「レプラコーン」。
日本では馴染みのあまりありませんが、一体何者なのでしょうか。

Leprechaun
FAL, https://commons.wikimedia.org

アイルランドの伝承に登場する妖精、レプラコーン。
「小さな体」と言う意味だそうです。
靴職人として働くかたわら、いたずら好きとしても有名です。

1日に片足の靴しか作らない仕事量なのに、なぜか金貨がぎっしりと詰まった壺を隠し持っているのです。

彼は虹🌈のふもとに金貨の入った壺を隠したと言われる伝説もあります。
彼を追って捕まえることができれば、金貨の入った壺をゲットできる。
しかし、透明の術が使えるらしいので、捕まえることは至難の業でもあるそうです。

虹を見たら、西洋人は ”Let’s chase it and find a pot of gold. “
「追いかけていって、金の壺を見つけよう。」と言うとか、言わないとか😊

出典: Wikipedia『レプラコーン』より

レプラコーンが通りますよ👇 アイルランドの道路標識。

Leprechaun Crossing
Neil and Kathy Carey Leprechaun Crossing

以下は、完全に余談です👇
企業が利益を海外に移し、税金逃れをする多国籍企業のことを「レプラコーン・エコノミクス」と呼ぶそうです。
これは、ノーベル賞受賞者の経済学者ポール・クルーグマンによって名付けられました。

St. Patrick’s Day (聖パトリックスデー)について

なぜ緑なの?

アイルランドと言えば、緑のイメージです。

それもそのはず。
アイルランドは国土全体が緑豊かな自然に恵まれているため
「the Emerald Isle 」(エメラルド色の島)と呼ばれていて、国のシンボルカラーを緑色としているのです。

緑色の美しい島 アイルランド👇

Ireland
Ron Mader
Ireland (with filter) @NASAGoddardPix

3月17日にパレードします

アイルランドの祝祭日である3月17日は聖パトリックス・デーです。

アイルランドにカトリック教を広めた聖パトリックの命日なのです。

アイルランド国内はもちろん、世界中にいるアイルランド人の移民の末裔が緑色の服や国花である三つ葉のクローバー☘を身につけて緑一色でパレードします。
そして、コンビーフとキャベツの煮物を食べるのが定番のようです。
ディズニー家も代々、聖パトリックデーに食べているのでしょうか。

アイルランドの料理では豚の使用が一般的なのだが、アメリカ合衆国へ渡ったアイルランド系移民にとって豚は入手が難しく、牛肉が手頃な食肉であったため、コンビーフの利用が一般的になった。コンビーフとキャベツの煮物 (コンビーフ・アンド・キャベジ) はアメリカの聖パトリックの日の食事として定着している。

出典: Wikipedia 『アイルランド料理』より

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聖パトリックスデーバージョンのダッフィー👇

St. Patrick's Day Duffy
Loren Javier St. Patrick’s Day Duffy At Engine Ears Toys

布教の歴史

時は5世紀の432〜461年。
アイルランド語が堪能だった聖パトリックが、生まれ故郷のイギリスウエールズからアイルランドへ渡りキリスト教を布教して歩き、教会や修道院を建て、国中の国民をカトリック教へと導いたのです。
そのときの、聖パトリックの功績を忘れないためのお祝いとして、定着しました。

聖パトリックスデーの限定バージョンピン👇

St. Patrick's Day
Howard Young St. Patrick’s Day Limited Edition Mickey Mouse Pin

なぜ三つ葉のクローバー?

アイルランドの国花である三つ葉のクローバー☘とはいったい何でしょうか?
実は、キリスト教の教えである「三位一体」を表しているのです。

三位一体(さんみいったい)。
英語ではTrinity(トリニティ)と言います。

父(=父なる神)
子(=神の子であるキリスト)
霊(=聖霊)


この3つが一体(三神)でありますよ、とする教えがあります。
キリスト教のカトリック教会やプロテスタントなどの教派が、この教えを共有しています。
三つ葉のクローバーはモチーフとして使われているのですね。
「シャムロック」とも呼ばれます。

出典: Wikipedia 『三位一体』より

WDWの聖パトリックデーについて書いています👇

まとめとザ・コアーズ

1845年からの「じゃがいも飢饉」や1846年に起こった「カリフォルニアのゴールドラッシュ」などによってアイルランドからアメリカに移住したアイルランド人がたくさんいました。
ウォルトから、アイルランド共和国との繋がりを調べてみました。
歴史のある国は興味深いですね。

アイルランドのダブリンと聞いて思いつくのは、私の好きなアーティストの「The Corrs」です。
友達に10年前に勧められて以来大ファンです。
伝統的なケルトミュージックと現代的なサウンドの融合が素晴らしいです。
4兄弟の息のぴったり合ったサウンドで耳心地が最高です。
The Corrs」のおかげで私の中でアイルランドのイメージはかなり良いです🤗

アルバムが5枚も入っていますが、かなりお得です。美しい音楽と声に癒やされてください👇

最新作はこちら👇



アイルランド、いつか行ってみたいです。

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